自費の価格は「時間」から決める:評価と説明を含めた1回の設計と、値上げより先にやること
自費の価格を「近隣の相場」から決めると、中身が価格に追いつかず、患者は離れます。価格は相場ではなく、1回の施術に使う時間から決めます。この記事の数字はすべて仮の例です。自院の数字に置き換えてください。
1回の施術の時間配分を先に決める
自費の施術は、手技の時間だけではありません。前の記事の3文の説明(出典2)を含めた配分を先に決めます。
| 段階 | 内容 | 仮の配分 |
|---|---|---|
| 評価 | 痛みの範囲を分ける、左右を比べる | 10分 |
| 説明 | 前提・評価・理由の3文 | 3分 |
| 施術 | 評価で絞った場所を触る | 20分 |
| 再評価 | 「何が変わったか」を聞く、確かめる | 5分 |
| 次回の案内 | 「次は何を見るか」 | 2分 |
| 合計 | 40分 |
評価と説明と再評価で18分。施術と同じくらいの時間を使います。この時間が、患者が「払う価値がある」と感じる部分です。ここを削って施術だけにすると、療養費の施術と区別がつかなくなります。
時間から価格を逆算する
価格は、次の順で逆算します。
- 1日に自費の施術に使える時間を決める(仮に6時間)
- 1回の時間で割り、1日の枠数を出す(40分なら9枠)
- 月の営業日を掛けて、月の最大枠数を出す(仮に22日なら198枠)
- 自費で得たい月の売上を決める
- 売上÷枠数で、1回の価格が出る。実際の埋まり率(仮に6割)で割って補正する
この順番なら、価格は「相場」ではなく「自院の時間と目標」から決まります。相場より高くなるなら、評価と説明の時間がその差を支えます。相場より低くなるなら、時間配分か目標を見直します。
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価格を上げる前に、次の3つを確かめます。
1. 評価が言葉になっているか
患者に「なぜそこを触るのか」を3文で言えているか。言えていなければ、価格を上げても離脱が増えるだけです。
2. 再評価を毎回しているか
「何が変わったか」を毎回聞き、記録しているか。変化が言葉になっていれば、患者は次回も来ます。来なければ、価格の問題ではなく再評価の問題です。
3. 次回の案内が具体的か
「また来てください」ではなく「次は〇〇を見ます」と言えているか。次回の中身が見えると、患者は予約を入れます。
この3つが揃ってから、価格を上げます。順番が逆だと、値上げが離脱の引き金になります。
療養費との関係
療養費の施術と自費の施術を同じ院で扱う場合の制度上の整理は、このサイトでは扱いません(出典1)。所管の資料と専門家に確認してください。ここで書いたのは、自費の中身と価格の決め方だけです。
まとめ
- 価格は相場ではなく、1回の施術の時間配分から逆算する
- 評価・説明・再評価に施術と同じくらいの時間を使う。そこが自費の価値
- 値上げの前に、評価の言葉・再評価・次回の案内の3つを確かめる
- 数字はすべて仮の例。自院の時間と目標に置き換える
評価を言葉にし、再評価で変化を確かめる。その練習の場として、当社のセミナーがあります。無料動画で、評価の考え方が自分に合うかを先に確かめてください。
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- 当サイト「自費メニューの中身は『手技』ではなく『説明』」 https://jusei-jihi-note.pages.dev/jihi-setsumei-3bun/